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個人カフェが赤字の際まず何をするべきか?

【元赤字オーナーが語る】カフェ経営が赤字で苦しい時に「今すぐ」やるべき対策

夢を持って独立開業したカフェが、お客さんが来ずに赤字続き…。
運転資金も底をつき、精神的にも追い詰められる。
これは、カフェ経営において非常によくあるパターンです。

「集客したくても資金がない」
「経費をこれ以上どう削れば…」
と悩むオーナーさんも多いでしょう。

何を隠そう、私も開業後1年間は赤字で、営業時間外で働いたりしてなんとか店を存続させていた経験があります。
あの苦しさをもう一度やれと言われたらできませんが、
その時期があったからこそ、今でもお客様への感謝を忘れないでいられます。
当時は店はよっぽどのことがないと年末年始以外は休まなかったので、
年間の店休日は20日もないくらいでワンオペでなんとか店を開け続けてました。
店を開け続けることにも十分意味があると思っていたからです。
今でも正直労働時間は長めですが、本当にお客さんも来ずお金にもならない時間は本当に苦しかったのを忘れられません。

この記事では、私の実体験に基づき、少ない資金でも実行できる「赤字のカフェがやるべきこと」を、集客面経費面から具体的に解説します。

赤字カフェに共通する2つの大きな原因

まず、赤字の個人カフェには共通点があります。それは、

リピート率や満足度ももちろん重要ですが、それは「まずお客様に来てもらってから」の話です。
まずくてもそこまで雰囲気がよくなくても流行ってる店はあります。
リスク背負ってまで開業したあなたの想いが詰まったお店は、きっと美味しくて雰囲気も良いはずですよね?

ならば、まずは「お店の存在を知ってもらうこと」と「無駄な支出をなくすこと」に全力を注ぎましょう
赤字で暇な時期だからこそ、あなたの「時間」と「労働力」をフル活用するチャンスです。
まずは黒字にしてから自分の時間をや労働力はほかに使いましょう。

対策1:資金がなくてもできる「集客」施策6選

集客しすぎてもオペレーション回らなくなったらどうしよう…と思われてる方も安心してください。

TVメディアに出るような場合を除いたら個人で出来る集客なんてそんなに爆発的にできることはありません。
地道にやっていくものばかりです。
まずは集客に専念しましょう
オペレーションの問題はそのあとにひとつづつクリアできれば良いです。

1. 最も効果的かもしれない「チラシのポスティング」

今どきチラシ?と思うかもしれませんが、カフェのような単価の業態では、チラシの反響率は驚くほど高いです。

私の店の実例では、9,000円で4,000部」のチラシを自力でポスティングしたところ
把握しているだけで「24組38名、約3万円の売上になりました。

把握できていない来店や、その後のリピートも含めると、効果は5万円以上になったと試算しています
原価を差し引いても十分な利益ですし、何よりリピーターさんを掴むきっかけになりました。

  • ポイント:自分でポスティングすることで、エリアごとの反応を細かく分析・調整できます。
    この週はこのあたりにポスティングするなど週ごとに分けてやってみてください。

2. 店の「生命線」であるSNS更新(特にInstagram)

SNS、特にInstagramはカフェの生命線です。
お客様は「この店は今、活発に営業しているか」をSNSで判断します。

  • ストーリー できるだけ高頻度で更新し、「営業している」ことをアピール。
  • 投稿 定期的に投稿し、お店の世界観や魅力を発信。

私自身、めんどくさくて更新が滞らせたことによって、お客様のリピート間隔が長くなることを感じました。

3. 来店の「動機」を作る「季節のメニュー」

定期的なシーズンメニューの更新は非常に重要です。

  • 新規客 魅力的な季節メニューを目当てに来店します。
  • リピーター: 「新しいメニューが出たから行こう」という来店の動機付けになります。

レギュラーメニューより価格を高めに設定しやすい(攻めれる)のもメリットです。
ただし、オペレーションが複雑になりすぎないよう注意して開発しましょう。

4. Googleビジネスプロフィール(MEO対策)

日常使いのカフェを探す時、多くの人がGoogleマップで「近くの カフェ」と検索します。

  • 情報を充実させる: 営業時間、メニュー、写真、お店のこだわりなどを詳細に書きましょう。
    お客様の不安を取り除き、来店ハードルを下げます。
  • 最新情報を投稿: 季節メニューの告知なども積極的に行いましょう。

MEO(マップエンジン最適化)を意識して情報を充実させるだけで、検索からの来店は確実に増えます。

5. 通りすがりの人を逃さない「店頭の看板」

お店の前を通りかかる人は、潜在的にお店に来店する可能性の高いお客様です。

  • 何を売っている店か一目でわかること 「カフェ」なのか「コーヒー専門店」なのか「食事がメイン」なのか。
  • メイン商品をビジュアルで訴求 美味しそうな写真やイラストで惹きつけます。
  • 情報は簡潔に 店の魅力をたくさん伝えたいのは分かりますが、情報は分かりやすく簡潔に魅力的に見えるように提示しましょう。

6. 最高のサービスで「口コミ」を生む

当たり前のことですが一番重要なことはお客さんに全力投球することです

忙しくなるとどうしても手が回らないようなことでも、赤字の時期は手を回せることはたくさんあります。

赤字を脱するには全力でサービスをして、それが高い評価や口コミにつながり、どんどん客が増えてくといったスパイラルに入らなければなりません。
暇な時期にこそ、お客様と濃いつながりを作りましょう。

暇な時期にできるだけ濃いつながりをお客さんと作れると店のベースアップにつながりますし、忙しいときもお客さんが気を使ってくれたりしてもらえて店をまわししやすくなります。

暇な時期に腐らずお客様に価値を感じていただけるようなサービスをしましょう。

それが赤字脱出の鍵です。

対策2:今すぐ見直すべき「経費(コスト)」削減3選

経費削減は、質を落とさず「無駄」を削ることが鉄則です。

1. 仕入れ:その卸業者は本当に必要か?

開業当初は仕入れ量も少ないため、業者を挟まず「業務スーパー」などで仕入れるのも賢い選択です。

  • 買い出しの手間 vs コスト 自分の労働力(時間)と、業者に頼むコストを天秤にかけましょう。
  • 品質を落とさないようにコストを下げる:豆の仕入れ先の商社でもここはブラジルに強いなど特色があるので、少し手間でも仕入れ先を何個か変えて品質と金額をできるだけ保てるようにしてください。
    お客さんはしっかりと努力を理解してくれるはずです。

2. 固定費:水道光熱費や通信費

家賃の交渉は難しくても、他の固定費は見直しの余地があります。

  • 水道光熱費、ネット回線、電話回線など、契約プランを一度すべて見直しましょう。
  • 営業時間外の無駄な空調や電気も徹底的にカットします。

月数千円の削減でも、年間では大きな金額になります。

3. 備品・器:質を下げずにコストを抑える

器や備品も商品の一部であり、お店の雰囲気を決める重要な要素です。
質を落とすのはお勧めしません。

  • 方法1: 1ヶ所の仕入れ先から大量仕入れして価格交渉する。
  • 方法2: 自分の足で様々なお店(リサイクルショップ、陶器市、フリマアプリなども含む)を巡り、良いものを安く掘り出す。
  • 方法3: 陶器や備品などのメーカーの代理店として仕入れる。そうすることで卸値でしいれることができるばあいもあるようです。

まとめ:赤字の今こそ、頭と体をフル活用しよう

個人経営のカフェが赤字を乗り切るためには、まず「知ってもらう努力(集客)」「無駄をなくす努力(経費削減)」が必要です。

この記事で紹介したことは、費用がそこまでかからず、今すぐにでも始められることばかりです。
非常に苦しい時期だとは思いますが、腐らずに、目の前のお客様に全力を尽くし、思いつく施策を熱意をもって実行することが大切です。

時には「勇気ある撤退」も経営判断として必要ですが、
せっかく開いたお店です。
その前に、ぜひ試せることからすべて試してみてください。

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