ペパードリップを始めるにあたって

コーヒー始めたいけど何から揃えればいいかわからない、器具は結局どれがいいの?などの様々な疑問が出ると思います。
この記事ではコーヒーを始める際に私が圧倒的独断と偏見でおススメする、最低限そろえるべき器具や豆の選び方~淹れるまでを解説していきます。
この記事で紹介するのは、できるだけ安く始めようというやり方より、おいしいコーヒーを入れるための始め方です。
ですので、紹介する器具はかなり必要最低限に絞り、なおかつある程度上級者になっても満足できるものを紹介いたします!
安いものを買った結果、後に満足できなくて買い替えてしまわないで済むような器具や方法に絞っていきます。
今回紹介するのはペーパードリップです。
最も手軽に始めることができ、
味もクリアで飲みやすいですし、
一番自由度が高くコーヒーを楽しめます。
ですのでペーパードリップに合わせて器具を紹介していきたいと思います!
コーヒーを豆から淹れるための大きく分けた3ステップを簡単に説明します。
- コーヒー豆を選ぶ
- 豆を挽く
- お湯を注ぐ
この3つです。
このステップごとに解説していきたいと思います。
最初に何を買ってそろえるべき?
まず初めに最低限そろえるべきものはこの5つです。
ペーパー:アバカ円錐フィルター
ハリオのペーパーがよくカルディなどのコーヒーショップでも見かけるし入手しやすいですが、アバカフィルターの方が圧倒的にペーパーの香りがしないのでリンスする必要もなく非常に美味しく淹れられます。
これよりいいモデルもありますが、コスパを考えるとこちらで十分です。
また、
ドリッパー:ハリオV60orフラワードリッパー
ハリオV60
こちらは世界でもっとも使われているドリッパーだと思います。
安定したスピードで抽出できるのでバリスタの世界チャンピオンなんかも使っているので、品質も機能も非常にい良いです。
値段も手ごろなので非常に買いやすいと思います。
世の中に出てる抽出レシピも最も豊富なので迷ったらこれでいいと思います。
フラワードリッパー
こちらはハリオに比べたら高いが、それでも1000円くらいで買えます。
同じ三洋産業なのでアバカフィルターとの相性も良いです。
リブの構造が特殊で立体的な蒸らしができるのでしっかりと豆の味を引き出しやすいです。
お湯抜けも速く、注ぎで抽出のコントロールをできるのも良いポイントです。
ケトル:温度設定可能なケトル
温度設定可能で注ぎ口が細いものがよいです。
注ぎやすさはどのメーカーも正直変わりませんのでデザイン性や値段で決めるのがよいでしょう。
構造的に壊れにくいので長く使えると思います。
私自身が使っているのはこちらのものになります。
コーヒースケール:ハリオのスケール
コーヒースケールはスマホのタイマーと通常の計りでも代用できますが、あるとやはり便利です。
時間と注いでお湯の量がタイムラグが少なくてすぐわかるものがよいです。
タイムモアなどもおしゃれでいいのですが少し高いので、コストパフォーマンス的にはこちらのハリオのものがおススメです。
ミル:手挽きミルor電動ミル
コーヒー豆は直前で挽くだけで香りが圧倒的に変わるのでミルは絶対に持っておいて損はないです。
ミルは安いものだと歯がセラミックになるので、
豆を挽くときに切れ味が悪くかなり力が必要で大変だったり、
粒の細かさが安定しないので味がかなりブレたりします。
少し値段はしますが、最終的にはいいものが欲しくなるのである程度よいものを買いましょう。
手挽きミル:タイムモアC3max
手挽きのミルで値段と品質での兼ね合いで最もおすすめなのは
「タイムモアC3max」になります。
ステンレス製の歯でキレ味がよく、
スルスル回せるので手挽きの大変さが軽減されます。
また、粒度の均一性も同価格帯ではかなり優れていると思います。
MAXシリーズは容量も手挽きでは多く、30gほど一度に挽けるのも魅力です。
来客用に出すことがある人や、一度にたくさん飲みたい人は非常に使いやすいです。
デメリットは素材の性質上仕方ないですが、
冬場の静電気などで微粉が大量に残ってしまうことがあります。
基本的にはタイムモアをお勧めしますが、
どうしても安く済ませたい方や、買い替える前提で始める方はハリオのセラミックのミルでとりあえず始めるというのもありです。
挽きたてのコーヒーを楽しむために手軽に買えるというメリットはあるのでこちらをお勧めします。
私もこちらのハリオのミルから始めました笑
HARIO 手挽き セラミック スリム
電動ミル:富士ローヤルみるっこ
ハンドドリップするなら電動ミルの中ではこちらが最強です。
少し値段しますがカリタのものより、粉の粒度の均一性があり非常に味が安定します。
業務用としても使えるスペックなので、お金をかけていいと思う方はこちらがベストな選択肢ではないかと思います。
他の電動ミルとしてはカリタのネクストGやナイスカットミルもよいのですが、
味の安定性、挽くスピードはこちらが群を抜いてよいとおもいます。
デメリットは少し音が大きいことですが、静音性をうたっているものでも、ある程度構造上音はしますし、挽くスピードが遅い為時間がかかるのでトータルで見たときにみるっこをおすすめします。
サーバー
サーバーはなくてもいいですが、一度にたくさん抽出したい場合などにあると便利ではあるので一応紹介しときます。
ハリオ コーヒーサーバー 700ml VCS-02B
こちらのサーバーは上の口が広いのでアイスコーヒーを作る際に氷が淹れやすかったり、メモリが書いてあるので抽出量を測ったり、水の計量などにも使えるので便利です。
豆の選び方

コーヒー豆を選ぶ際、産地や農園やグレードなど色々なことが書かれてると思います。
「実際何を基準に選べばいいのだろう?」
と思う人は少なくないはずです。
結論をいうと、
コーヒー豆の選び方は好みによって変わります。
大まかにいうと、
苦みと酸味のバランスで味わいの好みが分かれます。
苦くてしっかりとした味わいが好きな方は深煎り
フルーティであっさりとした味わいが好きな方は浅煎り
好みがわからない方は一度中煎りのコーヒーから入ってみて、
もっと苦みが欲しければ深煎りよりに、
より酸味やフルーティな味わいが好きな方は浅煎りよりに移行していけばよいと思います!
詳しい選び方はこちらの記事で解説してます!
[入門編]コーヒー豆の選び方(初心者は焙煎度とフレーバーで好みを探そう!)
豆の保存方法

コーヒー豆は、開封後も美味しい状態を保つためには、適切な方法で保存する必要があります。
結論
密閉容器で保存する
- 常温で高温多湿と光を避け2~3週間保存
- それ以上保存する場合は冷凍庫で。
- 粉の場合は出来るだけ早く消費する。
粉の場合はすぐ冷凍庫で保存する
保存方法について詳しくはこちらで解説してますので見てみてください。
コーヒー豆には厳密な「賞味期限」はありません。
未開封で適切に保存すれば1〜2年は飲むことが可能ですが、それは「食べられなくなる」期限であって、「美味しく飲める期間」とは異なります。
市販の豆の多くは3ヶ月から1年程度の賞味期限が設定されていますが、
コーヒー豆は本質的には生鮮食品であり、美味しさのピークは焙煎後数日〜1か月週間程度と非常に短いです。
この期間を過ぎると、空気、光、湿気、熱などによって風味が徐々に劣化し、
香りや味わいが失われて酸化も始まるため、できるだけ新鮮なうちに消費したり、
適切な保存が重要です。
豆を挽く

コーヒーは香りの飲み物と言われるくらい香りが重要です。
ミルで豆を挽いて淹れるだけで圧倒的に香りが変わります。
焙煎されたコーヒー豆は、焙煎直後からずっとガスを外に出し続けます。
鮮度の良い豆をジップロックなどに入れておくと袋がパンパンになるのはこのためです。
このガスがコーヒーのこうばしい香りの成分の大きな役割を担っているので、
時間がたてばたつほど香りが抜けてしまうということになります。
豆を挽くといい香りがするのは、粉の状態だと豆の状態に比べて圧倒的に表面積が増え、
そこから香りの成分が外にでてくるからです。
逆にいうと、豆を挽くとどんどん香りが抜けていってしまうのです。
ですので、淹れる直前に豆を挽くということが美味しいコーヒーでは重要なのです。
では実際ハンドドリップをする際にはどのように豆を挽けばよいでしょうか?
- コーヒ豆の挽き目を決めるポイントは5つあります。
- ハンドドリップは迷ったら中挽きで
まずは中挽きにしてみて粉に対して15倍のお湯で抽出。
濃ければお湯を足して調節。
- 苦みや、コク、甘味が足りない場合は挽目を細かくする
細かく挽くと成分がおより多く抽出されるので苦みやコクが出やすくなります。
逆に酸味などは他の味に隠れて分かりずらくなります。
あまり細かくすると質感のざらつきや、雑味まで出てしまうこともあるので注意しましょう。
- さっぱりさせたい、雑味を抑えたい場合は粗めに挽く
あっさりと淹れたい場合は挽目を粗くすることでお湯と粉が触れる時間と面積を減らして淹れるとよいです。
苦みや雑味は抽出の後半にでてくるため、粗く挽くことで出ずらくなります。
- 浅煎りの豆は細かめにする
浅煎りの豆は、焙煎によって豆の組織がそこまで壊されておらずしっかりしてるので、細かめに挽くことでしっかりとした味わいが出ます。
また、雑味も少ないので細かめに挽くと甘さも感じられるようになり、より繊細でフルーティーなあじわいをひきだすことができます。
- 深煎りの豆は粗めにする
深煎りの豆は、焙煎によって豆の繊維がもろくなっているので細かく挽きすぎると苦みや雑味が強くなってしまいます。
少し成分の抽出を抑える意味でも、粗めに挽くとよいです。
豆の挽き方まとめ
淹れる直前で豆を挽く
まずは中挽きで粉に対して15倍のお湯を使う
苦みや、コク、甘味が足りない場合は挽目を細かくする
浅煎りの豆は細かめにする
深煎りの豆は粗めにする
上記のポイントを意識して淹れてみましょう。
次に抽出について説明します。
抽出について

ハンドドリップにおいて抽出について最も重要なことは時間とお湯を入れる回数の2つです。
この2つを意識することでかなり味をコントロールすることができます。
抽出時間
抽出時間は目安として
深煎りは3分以内(推奨は2分半)
浅煎りは5分以内(推奨は3分)
にお湯が落ち切るようにしましょう。
コーヒーの抽出では、時間によって
香り⇒酸味⇒甘味⇒苦み⇒雑味
といった順番で多くの味の成分が抽出されます。
深煎りは時間が長くなると雑味や苦みが強く出てしまうので早めに切り上げるのがおいしく淹れるポイントです。
細かい深煎りの淹れ方はこちらでかいてます!
深煎りコーヒーの淹れ方のコツ
浅煎りは雑味が出ない範囲である程度抽出時間を長くすると甘さが感じられるようになります。
細かい浅煎りのいれかたはこちらに書いてます!
お湯を注ぐ回数
お湯を注ぐ回数は分ければ分ける程浸透圧が高まり多くの成分が引き出されます。
回数を分けるとしっかりと味が出る半面、豆によっては苦みと雑味が出やすくなります。
基本は蒸らしの1回+4回に分けてトータルで5回くらいを30秒間隔でに2分注ぎ切りをベースに、
お湯の配分を調整しながら入れてみましょう。
以下は自分が使っている基本の淹れ方です。
基本のレシピ(粉13gお湯200ℓの場合)
0:00 20㎖
0:30 40㎖(60㎖)
1:00 40㎖(100㎖)
1:30 40㎖(140㎖)
2:00 60㎖(200㎖)
このレシピの狙いは、最後だけ少しお湯の量を増やすことで浸透圧により抽出効率をさげることで、
クリーンで甘さのある味わいのコーヒーが作りやすいです。
もう少しフレーバーや酸を強調したい場合は2回目のお湯の量を60にしたりして調整してみてください!
思い通りの味を作ろう!ハンドドリップコーヒーの淹れ方のコツ
まとめ
コーヒーは簡単な話、ドリッパーとフィルターがあれば始められます。
そこから取り掛かるのももちろんよいと思います!
しかし、さらに美味しいコーヒーを飲むという観点で解説してきました。
始めてから結局買い直して使わなくなるものではなく、
それなりに納得できるものという観点で器具などもご紹介しましたので、
一式そろえればかなりプロの味にと同等くらいのものが出せると思います!
そのうえで3ステップの
自分に合った豆の選び方
豆の挽目や保存方法
ハンドドリップの淹れ方
を実践していただけたらコーヒーの世界がものすごく広がって、
楽しく美味しく淹れられると思いますので是非初めて見てください!
コメント